こんにちは。株式会社フィックスポイントのよしだです。
今回はエンジニアの技術に関わる発表というより、一般的な社会人スキルについての発表がありました!
社会人として職場で円滑な人間関係を構築するには、適切なコミュニケーションが必要不可欠ですよね。
最近社内でもホットな話題でしたので、いつもと毛色は違いますが取り上げさせていただきます✨
はじめに
みなさんは求人誌などに「アットホームな職場です」と記載があったらどう思いますか?
少し身構えてしまう方が多いのではないでしょうか。
なんとな~~く、避けた方がいいかもな…と思ってしまうかもしれません。
なぜ一見ポジティブなイメージの「アットホーム」という単語が「職場」に付くと、違和感を感じてしまうのでしょうか?
関係性によるコミュニケーションの許容レベル
「アットホームな職場」の違和感を考えるにあたり、コミュニケーションにおける許容レベルについて紐解いて行きましょう。
「コミュニケーションの許容レベル」とは、その人とどの程度まで踏み込んだ話をしても不快ではないか、と捉えていただくとよいかもしれません。
コミュニケーションの許容レベルは、人によっても異なりますし関係性によってもかなり差異があります。
ここでは、関係性によってコミュニケーションの許容レベルが変わってくる、という点に着目したいと思います。
想像してみると簡単かと思いますが、例えば家族間でのコミュニケーションは友達同士ではしませんよね。
同じように、友達レベルのコミュニケーションも会社の同僚からされた場合、分別がない!と思う人も多いのではないでしょうか。
例から分かるように、関係性によって許容できるコミュニケーションのレベルはかなり異なってきます。
つまり、「アットホームな職場」と聞くと違和感を覚える理由は「家族レベルのコミュニケーションをする宣言をしている職場」だから、ということになります。
家族にしか話す必要のないプライベートな話をしなくてはいけないのかもしれないし、家族のように毎回食卓を一緒に囲まなくてはいけないのかもしれません。
そんな職場では、いわゆるハラスメントの被害を受けそうですし心理的に安心して仕事ができないのでは、と想像してしまいますよね。
以上のように、コミュニケーションには関係性に応じて許容できる範囲が存在します。
堅い会社と緩い会社
「アットホームな職場」では、公私混同が激しそうという理由で避けられがちということは分かりました。
では、その対極に当たるいわゆる「堅い会社」について考えてみましょう。
堅い会社であればあるほど、プライベートなことに踏み込まないようにしていると言えます。
例えば…
- 社内では絶対に役職で呼称する必要がある
- 仲が良い場合でも社内では敬称をつける など
というように、社員同士が "個人ではなく役職を見る" ようにすることで公私を分けています。
役職によって関係性をはっきりさせることで、あくまでも社員同士の関わりであることをお互いに認識できます。
一方で、「アットホーム」とまでは行かずとも緩い会社というものは存在します。
かく言う弊社も緩い部類に入る会社かと思います。
上での理論をそのまま持ってくると、緩い会社では公私の境界が曖昧であることが特徴ということになります。
例えば…
- 社内でも仲が良ければ敬称等もそれなりでいい
- 社内の集まりと私的な集まりの境界が曖昧 など
以上のことから、緩い会社では堅い会社とは反対に "役職ではなく個人を見る" ことが分かります。
堅い会社との対比でお気づきの方もいるかと思いますが、緩い会社には特有のコミュニケーションの難しさがあります。
役職ではなく個人を見てコミュニケーションを取るため、コミュニケーションの指標が個人に依存しています。
つまり、同様の関係性でも「他の人を見てそれに合わせる」ということができないのです。
なぜなら同じ立場だったとしても、その人同士の仲の良さやスタンスの違いによって関係性に差異が生まれてしまうからです。
簡潔に言うと、AさんとBさんの関係
≠ AさんとCさんの関係
ということになります。
周りの人との様々なやりとりからお互いのスタンスを見極める必要がある上に、もし下手をして距離のとり方を間違えるとハラスメントと捉えられてしまう可能性もあります。
このことからも、関係性の決まりきった堅い会社に比べるとかなりコミュニケーションの難易度が高いと言えるでしょう。
人によるコミュニケーションの許容レベル
最初に触れた通り、コミュニケーションの許容レベルは関係性によっても、人によっても異なります。
緩い会社であればあるほど、人によるスタンスの違いに気をつけなければならないことも分かりました。
コミュニケーションからさらにコンプライアンスに寄った話にはなりますが、同様のことがハラスメントの許容度にも言うことができます。
例えば、下の図のようにAさんとBさんのハラスメント許容度に相違があるとします。
許容のレベルが低い方がより敏感にハラスメントを感じてしまうということになります。
下図からは、Aさんはモラル的な部分に敏感で、Bさんはセクシュアルなものに敏感なことが見て取れるかと思います。
ここで肝心なのは、私たちはあくまでも第三者的にAさんとBさんを比較しているので、二人のスタンスの違いが相対的に異なることを認識できている、という点です。
当事者であるAさんとBさんそれぞれの視点から考えるとお互い下図のように見えているはずです。
Aさん視点では、Bさんはセクシュアルに敏感過ぎだがモラルについては意識が低いと感じると思われます。
Bさん視点では、Aさんはモラルに過剰反応しているのにセクシュアルに関しては鈍感だと感じているでしょう。
なぜ同じ事象を目にしてもAさんとBさんのような差異が生じてしまうのでしょうか?
それは、人はみな自分が普通だと思っていて、それぞれの "普通" に基づいて行動しているためです。
AさんとBさんのスタンスの違いによるすれ違いを防ぐためにも、「自分の常識は他人の非常識」と肝に銘じてコミュニケーションを取っていく必要があります。
日々のちょっとした違和感から自分の常識を調整し周囲と合わせて行くことが大切です。
加えて、コミュニケーションは双方向での調整が必須ですので、お互いの歩み寄りも重要な要素です。
歩み寄ってくれる人がいても任せっきりはダメということですね。
まとめ
緩い会社の緩いコミュニケーションは、全員の良心の上に成り立っていることがよくお分かりいただけたのではないでしょうか。
緩い会社では、コミュニケーションの難易度も高くなりがちです。
人それぞれに見えている違い(=常識)が異なることを認識し、色々な人に対して優しいコミュニケーションを目指しましょう…!
参加者の反応
今回の発表に対する参加者からの反応です😊
やはりみなさん "普通" に対する難しさを感じているようですね。
こういった発表があることにより、お互いに気をつけていこうという意識が生まるよい機会だったのではないでしょうか😌
おわりに
今回は、社内でのコミュニケーションの取り方についての発表について取り上げました。
筆者としては、社員数も増え様々な人が在籍するようになった弊社にはもってこいの発表だったのではないかな、と感じています。
今後もIT技術以外の発表も紹介していきますので、楽しみにしていてくださいね✨
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