こんにちは。株式会社フィックスポイントのよしだです。
今回は勉強会の内容ではなく、フィックスポイント社員のストレージ環境についてインタビュー形式で紹介します。
プロダクトデベロップメント部のエンジニアのみなさんにお話を伺いました😊
各々特色も様々ですので、社内にどんなスタンスの人がいるのか知りたい方は是非見てみてください!
No.1 @lambdalisue (古参、リーダー)
最初はこの人!PD部きっての切れ味を持つ @lambdalisue さんです!
切れ味もさることながら、技術もピカイチという…すごい方です。
メインNAS
QNAP の TS-251D を使ってます。
※ @lambdalisue さん撮影
かわいい見た目で意外でした!(偏見)
これのいい点とかあるんでしょうか?
主に三点ありますね。
ゲームがことごとく停止してて笑いました。
バックアップ
つよそう。
悩み
Container Station で立ち上げるイメージの設定が立ち上げ時にしかできないことです。
なるほど…たしかにちょっとめんどくさそうですね😩
No.2 @wistnki (2021年卒、つよつよ新人)
続いてはこの人!新人研修で「打刻するやつ*1」という神システムを作成した強めな新卒社員 @wistnki さんです💪
サーバー
- ストレージ
- VM牧場
※ @wistnki さん撮影
しかしこれを作るには通常の機能?では賄えないのでは…?
そうですね、一般的なマザーボードだとSATAポートが4~6個しかないです。
そこで、SATAポートを増やすやつを使っています。
僕の場合は、ホストバスアダプタ LSI SAS 9207-8i を使って SATA ポートを 8 個生やしています。
使用するにあたって注意するべき点は下記の通りです。
【ざっくりとした分類】
種類 ホストバスアダプタ RAID カード ポートマルチプライヤ 概要 SATA ポートを増やして接続できる HDD/SSD を増やすやつ 左記に加え、 RAID 構成を管理する機能付き 接続できる HDD/SSD を増やすが、それらで SATA ポートを共有するやつ 解説 上記のマシンを組むのにちょうどよいです。 上記のマシンを組むのにはオーバースペックかもしれません。記憶域プール や ソフトウェア RAID などに依らず、RAID の管理をカードがやってくれるので一番性能が出ます。ただ、カードが故障すると中のデータも……👼 上記のような用途ではなく、単に接続できるディスクを増やしたいなら一番安くできます。
なるほどわからん。※筆者の理解力不足です。
ちなみにメリットは下記の通りだそうです😊
- どこのご家庭にもある余った HDD をメーカー・容量・型番問わず適当に挿して活用できる、お手軽機構で巨大なストレージが作れる点
- なおかつ、マシン自体や OS が壊れても、ストレージを構成する HDD/SSD が(既定枚数)無事であればデータも無事
- VMを軽率に生やせる点
- とりあえずそこに何もかも突っ込んでおけばよいという点。パソコンにはあまりデータがないので、OSのクリーンインストールに対する心理的負荷が下がります。
メーカー等を合せなくていいというのはシンプルに便利そうですね!
バックアップ
仮想ディスクファイルを適当な外付け HDD にコピペしてます。なお手動。
なお手動。
悩み
あまり速度がでないことです。
No.3 @yoh2_sdj
(デバイス大好きおじさん)
次はこの人!@yoh2_sdj
さんです!
デバイスを色々買い漁っているそうです。笑 最近VRゴーグルも買ったらしいです!
ファイルサーバー
- 専用機ではなく自作機 + Linux で構築
- HDD (8 TB) x 10 のソフトウェア RAID6
最初期は HDD (160 GB) x 4 のソフトウェア RAID5 だったのがすくすく育ちました- HDD は 5 インチベイ 3 段貫いて HDD 5 台入るエンクロージャを2つ入れて格納
- ファイルシステム: XFS
- 対応プロトコル: NFSv3, NFSv4, SMB (Samba)
※
@yoh2_sdj
さん撮影
ついに出ました自作機。絶対作ってる人いるとは思ってました。
上記にしてよかった点はありますか?
そうですね、以下二点かと思います。
二点目すごいですね😳
OSSだから為せる技ですね。
バックアップ
そんなものはない (一度誤
rm
やらかして泣きを見ました)
そんなものはない。という上での rm
はつらいですね…
悩み
滅多に使わないので、メンテコンマンドの
mdadm
の使い方を毎度忘れることです。
使わないもの=忘れ去られゆく存在。
No.4 @mirko-san (キーボード好き)
@mirko-sanさんは、趣味キーボード集めを自負するほどキーボードがお好きなんだそうです!7台も所有しているとか!!
メイン NAS
Synology の NAS DS216j の RAID1 を使用しています。
※ @mirko-sanさん撮影
かわいい!そして隣にSwitchが🎮笑
電源ランプが点いていないのは 、 DS216j のハイバネーションスリープモード中はランプが消灯するためだそうです。
これにしたメリットはありましたか?
以下三点かと思っています。
私物デバイス全部でデータ共有できるのは大きなメリットに感じます😍
バックアップ
気が向いた際に、余ってるバルクのSSDやHDDを SATA - USB ケーブルで本体につないでバックアップを取っています。
気が向いた時にとっているので、リアルタイム性はないのが悩み。
意外とバックアップは注力しない人が多いんですね。
No.5 @c000 (リーダー、札幌在住)
他記事で公開している「公開鍵暗号とは??」と「電子署名について説明してみた」は、 @c000 さんの発表を元にしています!
あと @c000 さんは勉強会の主催もしています!とても優しく頼りになるお兄さんです😊
ファイルサーバー(仮想マシン)
筆者的にはスナップショットが便利そうだなと思いました!
よかった点は下記の通りだそうです。
やっぱりスナップショットがいい感じに働いているみたいですね♪
悩み
早く実体化したいでござる
No.6 @kitagawa (新卒一期生、優しいひと)
@kitagawa さんは、「多要素認証って??」の記事の元になる発表をしてくださっています!
いつもGatherで色々な疑問に答えてくださいます。ありがたや🙏
Google フォト
Google Pixel だと Google フォトが無制限で使えて、自動でアップロードされるので、それを使っています。
おお…!これなら私でもマネできそうです!!
Google ドライブ
ノートPCの必要なファイルは Google ドライブに上げています。
本体のフルバックアップなどは取ってません。
こちらも庶民的(?)ですね!いい意味です!
意外とそんなに凝ってない方もいるんですね😊
No.7 @TA (情シス兼務、夜行性)
筆者的にはこの記事の目玉部分だと思っています! @TA さんです!
@TA さんは情シスも兼務しているので、社員は誰もがお世話になっている方です。いつもありがとうございますm(_ _)m
ストレージたち
多ッ…!そして全部自作…!!
やはりすごい方だ…よかった点もいっぱいありそうですね?
よかった点はこんな感じですね。
- ZFS様のおかげでブロックレベルでの差分バックアップや透過圧縮、透過暗号化ができる
- Solaris11に統合されたSMBによりZFSスナップショットをそのまま
以前のバージョン
機能として利用できる- ESXi用ストレージ02は10GbEでほぼワイヤレートまで出る。ランダムアクセスもSATA SSDくらいは出る
- ESXiを挟む事でデバイスドライバの相性による不安定性を解消できる
SolarisはHCL外のハードウェアで動かすとトラブルが発生しがちです。
副次効果としてOSを維持したままハードウェアを丸ごと交換するのも楽です。- ESXiを挟む事で余ったCPU/Memoryリソースを他のVMで使う事ができる
- ESXiを挟んでいてもPCIパススルーやRDMでストレージオーバーヘッドを最小限にできる
バックアップ
すごい使い分けているんですね!😳
4つもストレージがあるからこそですね。
悩み
- 昨今は落雷も激しく万一自宅に直撃雷があった時の事が心配です。もしくは同等の天災等も…
S3 Glacier Deep Archiveとかにフルバックアップすることを検討しています。
利用料はお手頃ですが、実際取り出すとなるとえらい時間がかかる上に数十万くらい掛かりそうなので、本当に最後の砦扱いにしないとやばそうです。- PERC H330(SAS3008)も買ったが、どうもESXiと相性がよろしくなく稀に見失うので使っていません。
しかもHDDではSAS2008とパフォーマンスも消費電力も変わらないので使うメリットがないです…宝の持ち腐れ状態です。- 本家OracleのSolaris ZFSが最も(NASとして)パフォーマンスが高いものの、先行きが少し心配です。
たくさんあるからこそ悩みも尽きないという感じでしょうか。
バックアップに数十万なんて実現したら倒れそうです…
No.8 @tennashi(先生(本当に)、たまに過激派)
最後は @tennashi さんです!
すでに掲載中の「echoコマンドの使い方について語る 」は、@tennashi さんの勉強会を元に作らせていただいています😊
@tennashi さんの回答はとてもシンプルでした。
バックアップ
手元にしかないデータがそもそも存在しないので、消えたら作り直します。
なるほど。シンプルイズザベスト。
最後に
今回は、フィックスポイント社員のストレージ環境についてまとめました。
十人十色で色々と興味深かったのではないでしょうか?
勉強会以外にも、社内の雰囲気が分かるような記事を発信できればと考えていますので、引き続き閲覧のほどよろしくお願いします!
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