こんにちは。株式会社フィックスポイントのよしだです。
みなさんは、「公開鍵暗号について一般の方向けに簡単に説明してください」と言われたら、どう説明しますか?
公開鍵暗号は、暗号化通信や認証等においてかなり重要な要素技術ではありますが、技術者でない方への説明は難しいのではないでしょうか。
今回は、そんな公開鍵暗号が勉強会のトピックとなりました。
あまり技術に明るくない人向けの説明方法をご紹介します。
説明の前に…
公開鍵暗号を説明するにあたり、比較対象として知っておいて欲しい単語をインプットしていただきます。
みなさんご存知の通り、共通鍵暗号です。
イメージの比較をした方がよいかと思うので、存在の認識をしてもらいましょう。
共通鍵暗号の分かりやすい説明としては、金庫が挙げられます。
Aさんが大事なデータを金庫に鍵をかけてしまったとします。
Bさんは、Aさんと同じ鍵を使用すればその金庫を開けることができます。
つまり、AさんとBさんは同じ鍵を持っている必要があるということになります。
共通の鍵を使う暗号化の方法のため、この方法を共通鍵暗号と言います。
公開鍵暗号とは
公開鍵暗号は、「封をするのり」と「のりを溶かす薬」のセットというイメージです。
詳しく説明していきます。
のりA(公開鍵)は薬品B(秘密鍵)によってのみ剥がすことができる接着剤です。
のりAを薬品Bで溶かす以外の方法では剥がすことができません。
※エポキシ樹脂とは関係ありません。
まず、のりA(公開鍵)でデータに封をします。
すると、薬品B(秘密鍵)を持っていない限りは中身を確認できません。
つまりデータに封をした時の、のりA(公開鍵)を他の誰かが持っていても、中身を盗み見ることはできないということになります。
このように、公開鍵と秘密鍵の二種類を使用して暗号化する方法を公開鍵暗号と言います。
参加者の反応
今回の発表を聞いた参加者の反応です。
接着剤での例えが秀逸、と衝撃を与えられたようです。
こうしていい例が浮かんだ際に共有できる場としても、勉強会は有用です😄
最後に
今回は、公開鍵暗号の簡単な説明についてご紹介しました。
公開鍵暗号は情報を暗号化する以外にも色々使い道があります。
また、公開鍵によって復号する使い方もありますので、そちらは応用編にてご紹介します!
⇛応用編記事はこちら。
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